フランスで家を建てる

2017年春に土地契約。仏人夫と南仏で小さな平屋をハーフセルフビルド。2019年年末に入居しましたが、家造りは果てしなく続きます…。

クリスマス明けから住み始めました

Bonne Année! あけましておめでとうございます。着工してから約2年半、本格的に自分たちで作り始めてから2年もの時が経ち、やっと居を移すことができました。

毎日少しずつ荷を運びつつ、義父や義弟たち、甥っ子、従兄弟といろいろな人にお願いして冷蔵庫やベッドなど大物も運び込み、24、25日とクリスマスを家族で盛大に祝ってから、26日から住んでいます。 

まだまだ工事現場のような我が家ですが、年越しパーティに大晦日から友人たちが泊まりに来てくれ、みんなで料理の準備をしたり、お風呂のドアの設置を手伝ってくれたりの楽しいカウントダウンになりました。

 

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右に見える大きなシクラメンは、お向かいさんが訪ねてきて、引越し祝いに持ってきてくれました。日本では引っ越ししてきた人が挨拶に行きますが、フランスでは特に決まりがないので行かなくていい、と複数の人に言われたのでしていないのですが、やっぱり気になるので、落ち着いたら軽く挨拶に行こうかなと思っています。

 

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まだ義母宅に置きっぱなしの荷物もあり、洗濯機を設置してくれる配管工さんも来てくれないので動かず、洗面所のボウルもないので使えず、不便極まりないのですがとりあえずちびっこを含めた10人のお客さんを泊めることに成功。

1日の夜に最後のお客が帰ったあとは、2日から海辺の友人宅へ4日間のしばしのヴァカンス。本当にゆっくりのんびりできました。車で2時間ちょっとなのに、そこはミモザ咲き乱れるパラダイスです。

 

友達の手こぎボートで近くの島まで。水着で寝そべる人とダウンジャケットを着込んで散歩する人が混在してました。

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ブログが滞ってしまいオンタイムでの更新が出来なかったのですが、ここまでの、そしてこれからまだまだ続く完成までの道のりを綴っていきます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

無垢材床のヤスリがけとオイル塗布

床板張りの途中で日本へ帰ってしまい、2ヶ月近くも放置してしまった我が家でしたが、やっとすべて張り終えました! 

 

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そう遠くない所に機械、工具のレンタルのお店を見つけ、金曜日の午後から月曜の朝までのお得な週末料金でmonobrosse(床磨き機?)をレンタルし、下処理した床を荷物を移動させながら一気に仕上げます。

 

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最初はかなりコントロールが難しく、使いこなせるか心配しましたが、レンタルショップで教えてもらったコツを掴み、15分ほどの練習のあと実践。 タイル張りを除いた床板部分約86㎡に挑みました。

 

準備していた紙ヤスリのディスクがくっつかず、手持ちの標準サイズの小さなディスクを張り付けました…。

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機械の届かない隅っこは、自前のディスクサンダーと手で仕上げます。

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やすり掛けが終わったら掃除機をかけて木屑を取り除き、拭き上げてから、ルビオモノコート(自然原料のコーティングオイル)を塗りこみます。

 

専用パッドで楽々。

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このオイルの良いところは、安全で無垢の良さを生かしたまま肌触り良く仕上がることもですが、モノコートとうたっているとおりに一度塗りで済むのが最大の長所。 オイルの色はpure ピュアという、ハチミツっぽい色をしたものを選びました。濃すぎず、薄すぎず気に入っています。

 

やすりディスクとオイルパッドの交換は簡単に出来ます。

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塗り終えたら、少し置いてから拭き取りパッドに交換して余分なオイルを拭き取ります。

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日曜日の夕方、一番広い居間を残したところで大雨による停電が発生。 30分くらい復旧を待っていたのですが断念し、お隣さんに復旧したら連絡をお願いして義母宅へ帰宅。結局電気が戻ったのは22時頃だったので、翌朝5時起きで戻って来て死に物狂いで仕上げ、レンタル店に着いたのは朝10時を過ぎてしまいましたが、問題なく返却出来ました。

夫がまったく動けなかったため、隙間穴埋め処理から荷物の移動、何から何まで1人で動いたため、返却した後は燃え尽きてくたくたになりましたが、目に見えて出来上がっていく自分の家に達成感を強く感じられてうれしい限りです。




 

 

 

 

 

entorse~捻挫

日本から戻って一週間後、今から約1ヶ月前に遡りますが、夫がひどい捻挫をしてしまいまして、作業が滞っています…。

軽く骨も欠けてしまっているせいなのか、未だパンパンに腫れた足で松葉杖をついているので、物を運べるのは私だけ。腹腔鏡手術後よりも動けない状態です。どうしても一人で出来ない作業は義弟や従兄弟、ご近所さんにお願いして手伝ってもらっています。 作業中は怪我には気を付けていたのですが、まさかの買い物中のアクシデント!! わたしも新たに気を引き締めて少しずつですががんばっています。

更に先週末はかつてないほど一日中大雨が降り続き、帰り道が冠水したり小さな土砂崩れで片側通行になっていたり。 近くの村では、幸いな事に大きなけが人はいませんでしたが岩が崩れて何軒かの家に直撃したり。 わたしは、翌朝に返却しなければならないレンタルの電気工具の作業中に停電になり、夜中まで復旧せずに真っ青。これは次のブログに書きます。

 

雨が多くなかなか晴れる日がないまま、美しい紅葉も終わりかけです

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秋のラベンダー畑

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玄関タイル

我が家は日本仕様で靴を脱ぐスタイルなので、玄関はタイル敷きです。タイルはペレットストーブのエリアと同じ、travertinトラバーチンを選んだのですが、深く考えずに種類の違うタイルを混ぜて購入したため、厚さが5ミリほど異なっていることに後で気付きました。 

さらに、このエリアは低く仕上げるためにChapey床を平らに均すための液状コンクリ仕上げを施していないため、デコボコ。  窓を入れてくれた夫の親友に相談したところ、なんと仕事仲間のタイル職人さんを連れて手伝いに来てくれました!

厚さが違うタイルなんてありえない! と言いながらも、接着モルタルでなく砂とセメントを使ってテキパキと施工してくれました。f:id:calisson:20191116080120j:plain

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他の現場の予定のため、2日に分けて来てくれましが、朝食とお昼を用意しただけで仕上げてもらって感謝、感謝です。

 

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後日、トラヴァーチンの防水加工と目地入れは私が一人でやって仕上げました。何度もやっているのでもうお手の物でございます。

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7月の初めの出来事でした。

勾配天井の照明

我が家のsalle de séjour居間は屋根裏が無いタイプなので、照明のレールを取り付けるかどうか迷いましたが、cuisineキッチンのニセ梁と同様、余った梁から角材を切り出して天井に吊るすことにしました。 

 

まずは材木作り。

dégauchisseuse(木材を平らに削る電動カンナ機?)に何度も通して仕上げます。

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夫が術後で動けなかったため、夫のお父さんが手伝ってくれました。f:id:calisson:20191113043800j:plain

 

仮置きして、組み合わせる場所に印を付けます

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ciseau à boisノミでホゾを切っていきます。

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しっかりとボンドを付け、ビスで固定したらコードを渡す溝を切ります

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自然オイル塗料のルビオモノコートを塗布します

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夫の弟、甥っ子たちとそのお母さんに手伝いに来てもらい、総出でロープで引っ張り上げ、ワイヤーで吊るして固定金具に引っ掛けたら照明枠の出来上がりです。

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けっこう重かった割にロープが細くてみんな手が痛くなりましたが、何とか無事に片付きました。

 

とりあえず一つだけスポットを仮置き。同じ物を6個吊るします。

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天井が一番高い所で4m50あるので教会の様に音が響いていたのですが、これだけでかなり静かになりました。

外壁の漆喰(プロ施工)後半と屋根の瓦葺き

3日目は残りの西側と北側の壁。

f:id:calisson:20191112060659j:plain正面に見える西側が玄関なのですが、納品されたドアに2度も不具合があり、真ん中に仮の木のパネルがはめ込まれています。既に3ヶ月は経過しているのですが、未だ設置に来てくれません…。

 

4日めは職人さんの中休み。

 

5日目はいちにち掛かりで一気に瓦を葺きました。

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前日は雨が降ったのですがこの日はものすごい青空で、この写真を撮った午前中は良かったのですが、午後はみなさん上半身裸で真っ赤に日焼けしながらの作業でした。 釘などで固定するのではなく、一枚一枚専用の接着剤を付けて貼っていくと取れないそうです。 地震の心配が無いとはいえ心配でしたが、このタイプの瓦はみんなそのように載せているというので信じることにします…。

1年以上放置されていた屋根瓦が片付いて、家のまわりもやっとすっきりして家らしくなってきました。 雨樋はこれから発注するのですが、黒/墨色/こげ茶/茶、の中で迷ってしまい決められずに今に至ります。 外壁の色は48色の中から夫婦で意見が一致し、迷うことなくJaune ocre、ザ・プロヴァンスな黄色に決まったのですが、その他合わせる小物の色選びがとても難しい。 この辺の今の流行りは、背後に少し見えているご近所さんの家のような、ツルツルに均した白い漆喰に黒い窓枠と雨樋、電動シャッターというモダンなスタイルで、我が家のように窓に木枠を付けた家は、今時ちょっとめずらしいようです。

とうことで、散々待たされた外壁の漆喰と瓦葺は1週間であっという間に仕上がり、施工会社の仕事は庭に積まれた山を平らに造成するのみ。 ついでに駐車スペースの砂利敷きもお願いしたいので、場所を確定したら予定を組んでもらいます。

外壁の漆喰(プロ施工)前半

外壁のcrépi漆喰仕上げは、寒すぎず暑すぎない時期がよいのですが、施工会社がなかなか動いてくれず、そしてこの夏の暑い最中の8月某日、急遽施工される運びとなりました。 我が家のサイズで25kgの漆喰×およそ65袋。

1日目は下準備。窓や梁を養生して、混ぜる機械や足場を搬入。

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平屋なので足場は組まずに、フォークリフトで橋を持ち上げます。

 

漆喰を混ぜ、ホースで吹きつける機械。

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2日目は南側と東側の壁。 涼しい早朝にやってきました。

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右の人がホースで吹き付け、左がコテで均し、3人目がフォークリフトの調節。1度目は平らに伸ばす。

2面終えたら、乾ききらないうちに仕上げの漆喰。デコボコとした仕上げをリクエストしたので、押さえすぎてツルツルにならないようにコテで均します。

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残りの西側と北側は、日が昇って暑くなりだしたので翌日へ持ち越しです。