フランスで家を建てる

2017年春に土地契約。仏人夫と南仏で小さな平屋をハーフセルフビルド。2019年年末に入居しましたが、家造りは果てしなく続きます…。

融資の申し込み

日本で過去に銀行で働いていた身として、フランスのやり方には驚くことばかり。銀行によって変わるかもしれませんが、住所変更や小切手の発行(ここでは個人が普通に支払いに使います)などの軽いものは受付カウンターで対応してくれますが、口座開設やカードの発行、ローンなどは担当者に事前に予約を取らないと扱ってもらえません。

売却金を売主さんの娘さんのアパート購入資金に当てるということで、半年後の2016年の年末までに取引をする仮契約をしてプロジェクト開始。

当初は断熱材入り木造組み立てキットを購入し、プロの職人さんと一緒に自分たちで組み上げる家を造る予定でした。事前に取引銀行に私たちのプロジェクトを提出し、融資限度額や保証、金利優遇制度などの利用のO.K.を取っていたので、書類が揃い次第申請しました。 審査に20日ほどかかりますといわれ、期日を過ぎても連絡が無いので問い合わせると、その都度担当者と責任者がヴァカンス中。2ヶ月近く待った挙句に出てきた回答が ”セルフビルドの融資は受け付けていません”。 な、なんだってー!?

最近でも同じ作り方で融資を受けている人がいるのに…調べてみるとどうやら春頃に全銀行が一斉に規程を設けたようなのですが、なぜ担当者はすぐに答えられなかったのか、なぜ休暇前に他の人に引き継ぎをしないのか毎度のことながら疑問が残ります。

それから大急ぎで知り合いの建築会社で見積りを出してもらって、コンクリートの家に変更。再度銀行に申請するも、途端に転勤で担当者が代わり、1ヶ月以上待たされる。どうやらこの地域を統括するローンセンターがあり、そちらに書類を送ってしまうと支店はノータッチというシステム。そのセンターには午後しか連絡が取れず、やっと電話が繋がって進捗状況を尋ねるも、忙しいのでお待ちくださいの一点張り。さらに同じ書類を何度も請求されたりして時は過ぎ、融資が通ったのは今年の3月になりました。