フランスで家を建てる

2017年春に土地契約。仏人夫と南仏で小さな平屋をハーフセルフビルド。2019年年末に入居しましたが、家造りは果てしなく続きます…。

購入した場所

私たちが購入した土地の村は、このあたりの中心都市、といっても人口1万人にも程遠い街まで車で5分程度、高速道路のインターまで約3分、夫の家族の家まで約20分という立地です。マルセイユまでは1時間半ほどですが、プロヴァンス地方の北限地なので少し北に目をやればアルプスの山々も拝めます。

村は人口650人程度、古い村の中心部と少し回りに広がった比較的新しめの住宅地に分かれていて、私たちは新しい住宅が並んだオリーブの木通りchemin d'olivierという何ともプロヴァンスっぽい名前のついた角地の900平米を購入。この土地一部と道路をはさんだ南東側一帯は小さな飛行場aérodromeがある関係で建物が建てられないそうで、日当たりは抜群。

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あ、義父のKAWASAKIバイクが写り込んでいますね。並べられた大きな岩は、この一帯で掘ると出てくるそうで、幸いウチは比較的小さな石で助かりましたが、見えているお隣さんの庭のプールは岩を取り除くのが大変だったそう。でもこの地域では貴重な平らな地です。そのうち光ファイバーも届くそうで、その時には電線も地中に埋められるようです。 お隣さん宅の後ろの小さな区画は何年か前に若いカップルが購入したそうですが、資金繰りがつかず年に一度ほど草を刈りがてらピクニックに来てるそう。

地主さんはこのあたり一帯を相続で受け継いだ方で、とても気さくで明るい60代くらいのマダム。この村の山のてっぺんにある教会へと登る入り口にある祖父母から受け継いだ古くて大きな家を、ニースから通いつつひとりDIYで少しずつ直しながらセカンドハウスにリフォームしています。 ”気に入った人にしか売っていないので、ご近所さんはみんないい人!” と豪語していて、買い主さんをみんなニースの自宅に招待してくれたり、ここのご近所さんに呼ばれてお食事したりしている社交的な人です。 私たちが買うときにも、他にも希望者はいたけれど感じが悪かったり強い口調だったりした方は電話の時点でお断りだったそう。

銀行の審査がおりず、結局支払いが3ヶ月以上遅れてしまって、それが娘さんのアパート購入資金だったために、そちらの契約も遅らせてしまってお互いにヒヤヒヤしていましたが、こちらの銀行ものんびりならばあちらの契約も何だかんだいって待っていてくれて無事に購入出来ました。